書籍:たった2日でマスターできるiPhoneアプリ開発集中講座 Xcode 10 Swift 4.2対応 においてXcodeからiPhone本体へアプリを転送する(実機転送)を行ったときにエラーメッセージが表示されることがあります。
そのときの状態に応じて、エラーメッセージは複数パターン表示されることがあります。
エラーメッセージの内容応じて、対処方法を記載いたしますので、ご参考にしてください。
※この記事は、Xcode10のバージョンでのエラー対応です。最新のXcodeのエラー対応は次の記事で書いています。
また、エラーメッセージはiPhone本体やiOS・Xcodeのバージョンアップに伴い変更されることがあります。
エラーメッセージの確認は、Xcode10・Swift4.2で行いました。
実機転送時のエラーメッセージに対する対処方法
エラーメッセージ:
Failed to register bundle identifier.
The app identifier “Swift-Beginners.MyFirst” cannot be registered to your development team. Change your bundle identifier to a unique string to try again.
日本語訳:
「bundle identifier」の登録に失敗しました。
「app identifier」の「Swift-Beginners.MyFirst」をあなたのチームに登録することはできません。 「bundle identifier」を一意の文字列に変更してもう一度試してください。
対処方法:
「bundle identifier」が重複することがエラーの原因ですので、重複しないようにIDを設定することで、エラーは解消されます。
詳細は、 Xcode10でUIパーツとコードの関連付け(紐付け)と削除する方法 を参照してください。
エラーメッセージ:
An error was encountered while attempting to communicate with this device.(The service is invalid.)
Please try rebooting and reconnecting the device.
日本語訳:
このデバイスと通信しようとしたときにエラーが発生しました(サービスが無効です)。
デバイスを再起動して再接続してください。
対処方法:
iPhoneをケーブルから外したのちに、iPhoneを再起動してください。
参考:iPhone、iPad、iPod touch を再起動する – Apple サポート
iPhoneを再起動後に、再度、ケーブルを接続して、実機転送を行ってください。
エラーメッセージ:
Development cannot be enabled while your device is locked.
Please unlock your device and reattach.
日本語訳:
デバイスがロックされている間は、開発を有効にすることはできません。
あなたのデバイスをロック解除し、再接続してください。
対処方法:
iPhoneがロックされているときは、アプリの転送が行えません。
iPhoneをケーブルから外したのちに、iPhoneのロックを解除して再接続してください。
iPhoneがロックされていないことを確認してから、再度、XcodeよりBuildボタン(▶)を押してください。
エラーメッセージ:
Could not launch “(アプリ名)”
Verify the Developer App certificate for your account is trusted on your device.Open Settings on (ユーザー名) and navigate to General -> Device Management, then select your Developer App certificate to trust it.
日本語訳:
「(アプリ名)」を起動できませんでした
あなたのアカウントのデベロッパーアプリケーション証明書があなたのデバイス上で信頼できるものであることを確認してください。(ユーザー名)の[設定]を開き、[一般] -> [デバイス管理]に移動し、デベロッパーアプリケーション証明書を選択して信頼してください。
対処方法:
Xcodeで登録したDeveloperアカウントからiPhone本体へ転送することを、iPhone本体で信頼させる必要があります。
次の手順で、信頼してください。
エラーメッセージ:
Could not locate device support files.
This iPhone XS is running iOS 12.1,which may not be supported by this version of Xcode.
日本語訳:
デバイスサポートファイルを見つけることができませんでした。
このiPhone XSはiOS 12.1を実行していますが、このバージョンのXcodeではサポートされていない可能性があります。
対処方法:
iPhoneのiOSのバージョンに対応したXcodeのバージョンではない可能性があります。
直近で、iOSのみをバージョンアップした場合は、必ずXcodeのバージョンアップも実施してください。
App store でXcodeのアップデートを確認してください。
また、企業内ネットワークなどの特殊な環境では、App storeでのアップデートが許可されていないときがあります。
ご自宅での一般的なネットワーク環境でApp storeのアップデートをご確認ください。
エラーメッセージ:
Failed to create provisioning profile.
The app ID “Swift-Beginners.MyJanken” cannot be registered to your development team.
Change your bundle identifier to a unique string to try again.
日本語訳:
プロビジョニングプロファイルの作成に失敗しました
AppID 「Swift-Beginners.MyJanken」 は、開発チームに登録することはできません。
Bundle Identifierを一意の文字列に変更して、もう一度試してください。
対処方法:
iPhone本体がMacと接続されている必要があります(本書P60)。
そして、次の図のように、Xcodeの[Device]の欄で ご自身のiPhone が選択されている必要があります(本書P64)。
Bundle Identifier は世界中で重複したIDを使うことができません。
そのために、メールアドレスやドメイン等を活用して重複を回避します。
Bundle Identifier を重複しないIDに変更したのちに、再度、ご確認ください。
Bundle Identifier の解説は、本書のP38に掲載されています。
エラーメッセージ:
Your maximum App ID limit has been reached.
You may create up to 10 App ID every 7 Days.
日本語訳:
作成できるAppID数の最大上限に達しました。
AppIDは、7日間で最大10個までAppIDを作成することができます。
対処方法:
AppIDは、Bundle Identifierのことです。
Bundle Identifierの解説は、本書のP38に掲載されています。
Bundle Identifierは世界中で重複したIDを使うことができません。
そのために、メールアドレスやドメイン等を活用して重複を回避します。ですが、このIDを何度も変更していると7日間で10個のIDしか作れない制限がかかります。
7日間なので、少し期間をあけてもらえると新しくIDが作成できるようになり、実機転送が行えます。
この制限は、Apple Developer Programで無料アカウントの場合に発生しています。
エラーメッセージ:
A server with the specified hostname could not be found.
No profiles for ‘xxxxxxx.MyFirst’ were found.
日本語訳:
指定されたホスト名を持つサーバーが見つかりませんでした。
「xxxxxxx.MyFirst」のプロファイルは見つかりませんでした。
対処方法:
ご使用しているMacがインターネットに接続できている環境であるかご確認ください。
Xcodeでは実機転送を行うために、ネット環境が必要になります。
また、VPNや企業内ネットワークなどの特殊なネット環境では、接続が許可されておらず、失敗してエラーになることがあります。
一般的なご自宅のネット環境でご確認ください。
まとめ
このページには掲載されていない、新しいエラーメッセージが表示されたときは、問合せページよりご連絡ください。
また、このページに従って対処したが、エラーメッセージが解消されない場合もご連絡ください。
お問合せページはこちら
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