今回は、前回までにAWSで構築したAmazon Linux(AMI)に、RubyとRailsのインストールを行ってみます。
「rbenv」 + 「ruby-build」を利用してインストールします。
「rbenv」は、ディレクトリ毎に簡単に、rubyのバージョンを指定したり切り替えたりできるツールで「ruby-build」は「rbenv」のプラグインとしてインストールを行い、rubyをビルドするツールです。
では、早速、実行していきます。
【目 次】
1.「Git」最新版にアップデート
Gitが、インストールされているか確認してみると、少し古いバージョンがインストールされています。
$ git --version
git version 2.1.0
なので、最新版にアップデートします。
$ sudo yum remove git
$ yum install curl-devel expat-devel gettext-devel perl-ExtUtils-MakeMaker
$ wget https://www.kernel.org/pub/software/scm/git/git-2.5.2.tar.gz
$ tar -zxf git-2.5.2.tar.gz
$ cd git-2.5.2
$ sudo make prefix=/usr/local all
$ sudo make prefix=/usr/local install
$ git --version
git version 2.5.2
できました!
2.Ruby インストールに必要なパッケージをインストール
rootアカウントに切り替えます。
su -
パッケージをインストールします。
yum -y install gcc-c++ glibc-headers openssl-devel readline libyaml-devel readline-devel zlib zlib-devel libffi-devel libxml2 libxslt libxml2-devel libxslt-devel sqlite-devel
3.rbenvインストール
$ git clone https://github.com/sstephenson/rbenv.git /opt/rbenv
$ echo 'export RBENV_ROOT="/opt/rbenv"' >> /etc/profile.d/rbenv.sh
$ echo 'export PATH="${RBENV_ROOT}/bin:${PATH}"' >> /etc/profile.d/rbenv.sh
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> /etc/profile.d/rbenv.sh
4.「ruby-build」インストール
$ git clone https://github.com/sstephenson/ruby-build.git /opt/rbenv/plugins/ruby-build
5.「rbenv」アカウント追加
今後、Capistranoで自動デプロイを構築したいので、「rbenv」アカウントを追加しておきます。
「rbenv」グループに、ひとまず、自分のアカウントを追加しておきます。
$ sudo adduser rbenv
$ sudo gpasswd -a kanako rbenv
追加されているか確認します。
cat /etc/passwd
cat /etc/group
先ほどインストールした、「rbenv」のパーミッションを変更します。
$ sudo chown -R rbenv:rbenv /opt/rbenv
$ sudo chmod -R 775 /opt/rbenv
$ ll /opt/
合計 8
drwxr-xr-x 5 root root 4096 8月 18 17:54 aws
drwxrwxr-x 10 rbenv rbenv 4096 9月 20 06:10 rbenv
5.Rubyインストール
ここで、3の手順で作成した「/etc/profile.d」の環境変数を読み込むためSSHを再接続しておきます。
「/etc/profile.d」配下のシェルは、各ユーザがログインすると自分の環境設定に何も記述していなくても、反映されます。
インストールするバージョンを確認します。
$ rbenv install -l
インストール
$ rbenv install 2.2.3
$ rbenv rehash
$ rbenv global 2.2.3
インストールした環境とバージョンを確認
$ env | grep RBENV
$ rbenv --version
$ ruby -v
6.Railsインストール
$ gem update --system
$ gem install nokogiri -- --use-system-libraries
$ gem install --no-ri --no-rdoc rails
$ gem install bundler
$ rbenv rehash
インストールしたRailsのバージョンを確認します。
$ rails -v
Rails 4.2.4
今回は、これでおしまいです。
次回から、ローカル開発環境(Mac)で、Railsプロジェクトの作成に入りたいと思います。
Macにも、この手順と同様に「rbenv + ruby-build」で、RubyとRailsをインストールする必要があります。
前回の記事は、「EC2インスタンスに、Moshで接続しよう!」
次の記事は、「Railsプロジェクトを作成しよう!」
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